01/12/31(星期一)

台北へ戻る

 朝起きるも食欲がない。ここのところ、乗り物に乗り放しで疲れたからだろう。ホテルをチェックアウトし真ん前の花蓮駅へ向かった。

 

朝の花蓮駅 背景には高い山々が連なる

 

 何の問題もなく台北までの自強号の切符を入手した。駅の中にあったコンビニで飲料とおにぎりを買い朝飯にした。食欲がないのなら控えるのが一番だろう。時間が来たのでホームへはいると自強号が入線してきた。列車は花蓮始発ではなく台東から来たものだった。列車も電化されていないため電車ではなくディーゼルカーだった。ちなみに日本車輌製だ。

 

日本車輌製のディーゼルカー自強号

 

 列車は定刻通り出発した。沿線はずっと山がちな台湾の田舎が広がっていた。こうして3時間あまりで台北に到着した。こうしてぐるっと台湾を一周したわけだ。今、台湾では日本式の新幹線の導入が決まっていて、これができればおそらく台北から高雄まで3時間あまりなのだろう。台湾ののどかな田舎も変わっていくかもしれない。

 台北での2泊は日本から既に予約を入れていた。華華大飯店だ。何度も泊まっているのでよく分かっているはずだが、ごみごみした街の中にあるため何度も来ているはずなのに地図がないとたどり着けない。

 ホテルでクーポンを渡すと昼過ぎだったがチェックインできた。ここに荷物を置いて出かけることにした。

 朝飯も大して食べなかったのでさすがにおなかが空いた。そこで適当な食堂で鶏飯を食べた。

 

海南鶏飯 結構くどそう

 

 その後、台北の秋葉原「光華商場」へ行ってみた。特に何を買いたいわけでもなく単なる興味である。忠孝新生駅から歩いて5分ぐらいの位置にあった。しかし、この手の店はどこも同じで狭い小さな店に商品が所狭しと並んでいる。値段も日本の方が安いのではないかと感じた。

 

光華商場

 

 この後、まだ行ったことがない國父紀念館へ行くことにした。ちょうど北京の保利博物館からの石仏青銅珍蔵展というのが行われていて見ることにした。いろいろと陳列されているが見物客も多くかなり盛況のようだった。

 

こんな感じで催されていた

 

 この後、裏側に回って孫文の像を見に行った。國父とは中華民国建国の父孫文のことである。そこへ向かう途中、廊下で興味深い絵画を見つけた。中華民国建国時のオールスターキャストといった感じ。真ん中は孫文でその左側には映画でも有名な宋家の三姉妹や蒋介石の姿を見つけることができる。そして、廊下を抜けると玉座?に座る孫文の大きな像を見つけた。衛兵がいるのも中正(蒋介石)紀念館と全く同じだ。衛兵は交代式の時以外微動だにしない。

 

中華民国オールスターキャスト?[左]   衛兵に守られた孫文像[右]

 

 この後、ホテルに戻り一休みした。食欲もないので夕食へ行くのも止めた。タイから到着する友人Tと8時頃待ち合わせているので、その後食べに行ってもいいと思った。ホテルでは衛星放送が見られるため紅白が見られた。そう、今日は大晦日なのだ。といっても最近、中華圏に行くことが多いため西暦の年明けはあまり区切りのように感じなくなってしまったのだが。こうして休んでいると8時前には到着したと電話があった。その後Tとしばらく話し込んだ後、奥さんを加えて三人で食べに出かけた。

 

3人で囲んだ夕食

 

 料理がくると僕とTはすかさずデジカメを構えた。それを見た奥さんは「さすが友人同士。やることが同じ。」と感心していた…。

 この後ホテルに戻りテレビを見たりインターネットに繋いだりした。台湾人知人が総統府の前に張学友が来てイベントがあると教えてくれたが疲れていたので出かけなかった。