01/12/29(星期六)

台湾をぐるっと半周

 宿泊料には朝食も含まれていたので昨日と同じレストランへ行って食べることにした。昨日の8時頃日月潭に到着したのだが店が開いていなくて朝食がとれず困った。朝食が付いているのはありがたい。

 朝食も家庭料理で質素なものだった。

 

ホテルの朝食

 

 この後ホテルをチェックアウトしバスターミナルへ向かった。本当は10時過ぎに台中行き直通バスがあるのだが、時間がもったいないので埔里乗り換えでいいかと考え出発することにした。ダイヤはホテルのフロントで尋ねた。なんせ1時間半に一本とかしかバスはない。ここのバスターミナルはわかりにくいバスターミナルで時刻表もないし、どこにもバスターミナルと記載がないのだ。不安ながらも待っているとまたしても昨日お世話になった日本語を話すタクシー運転手にあった。彼が言うにはここで間違っていないらしい。これから帰るんだと話し、「再見」といって挨拶をして別れた。彼は同業者らしき数人と会い、じゃんけん?をして仕事を分け合っているように見えたがよく分からなかった。

 ほどなくしてバスが到着し乗り込んだ。昨日来た道を帰る退屈な道だ。

 

 

頭社−埔里間のおんぼろバス車内

 

 埔里のメインストリートで立っていると台中行きのバスが来たので乗った。実はこの区間いろいろなバス会社があって値段やサービスを競っている。昨日は70元のマイクロバスだったが今日のは110元だった。一応バスがリクライニングタイプのよいものだったからだと思う。このバスの運転手飛ばす飛ばす…。同じ会社の同じ区間のバスを2−3本抜いたと思う。おかげで台中まで一時間半で着いた。

 台中駅で調べてみると11:15発の自強号まで20分ほどだったのでこれに乗ることにした。併せて14:50高雄発台東行きの切符も買った。こっちは莒光号なのでひたすら遅い。ちなみに高雄までは無座で高雄からは座席が取れた。

 コンビニで昼飯の排骨飯の弁当を買い込みホームのベンチで列車を待っていると隣に座っていた30前後のインテリ風の男の人が話しかけてきた。ティッシュはないか?と聞かれたが中国語は聞き取れなかった。(面紙といったようだった。)英語で意志疎通ができてティッシュを一枚渡すと礼をいわれ、その後日本人と分かるといろいろ話し始めた。流ちょうな英語で外国にでも留学していたのかもしれないと思ったほどだ。この人の職業は医者だった。皮膚の病気のことに話が及んだのでアトピーのことについても聞いてみたがやはり台湾ではアトピーは子供の病気で大人は発病しないとの話だった。

 列車が10分ほど遅れて到着したのでこの人と別れ列車に乗り込んだ。運良く空席を見つけて座ることができたが、車内は凄い混雑だった。もしここで座れなかった場合、高雄まで立つ羽目になっていたかもしれない。

 

混雑する自強号車内

 

 こうして高雄に到着した。台中でも10分程度遅れていたが高雄に着いたときに遅れは20分以上になっていた覚えだ。まあ、次の列車までに時間はあるので別にかまわないのだが。やはり日本と比べると結構遅れるようだ。

 

高雄発台東行きの莒光号

 

 台東行きの莒光号はディーゼル機関車が客車を引っ張るタイプだった。出発するとこの列車も混み方が凄かった。なんせ自分の席へたどり着くのがやっとだった。莒光号は本当にゆっくりだ。まるでバスのような速度で進んでいく。一つにはカーブがきつくて速度が出せないことや非電化単線のため連絡待ちというのもあるようだ。しかし自強号だと2.5時間の道のりを3時間以上かかるのだ。発車して1時間ほどはひんぱんに停まり、それに従って混雑は解消していった。そして台東の一つ手前の知本温泉で大量に降りて列車内はがらがらとなった。こうして遂に台東駅に到着した。

 台東には2つ台東站と台東新站があり、台東新站は郊外にあるとガイドブックにはあった。このため、アナウンスが台東車站であることを確認して降りた。もっともここが終点だったのでどうにもならないが。ところが、駅を出て驚いたことにはあたりは真っ暗だった。しかし駅舎には確かに台東車站とある。おかしいと思い、駅にいた人に聞いてみると台東站はなくなり台東新站が台東車站になったと言われた。つまり、ここは市の中心から離れているので市内まで行かねばならない。あたりを探すと市内行きのバスが待っていたのでこれに乗り込んだ。15分ほどで市内に無事到着した。

 宿の当てがなかったのでガイドブックを頼りにホテルを探すことにし、結局ガイドブックにあった獅子王大飯店に決めた。というのもオーナー?のおじさんの愛想がよくて好感がもてたからだ。カードを使うこともでき800元だった。

 その後ホテルを出て近くの食堂で海鮮炒麺を食べた。若干食欲が落ち気味。やはり疲れたか…。

 

海鮮炒麺

 

 食後街中をぶらぶらし、バスターミナルに行き明日のバス乗り場を確認した後ホテルに戻った。 台東は人口12万人とガイドブックにあるが、結構活気がある街と感じた。おそらく周りに都市がないのと日本のようにマイカーを利用しての郊外の大規模店といったものがないためだろう。こうして一日を終えた。 夜、オーナーのおじさんは夜食にバナナを差し入れてくれた。ちょっとした心遣いだがうれしいものだ。