01/12/28(星期五)

日月潭へ

 朝起きてチェックアウトし、飲み物とおにぎりをコンビニで買ってからバスターミナルへ行った。日月潭へいく頭社行きのバスに乗り込んだ。

 

朝の埔里 実は大地震の時に大きな被害を受けた街と後で知った

 

 

 また山道でありさらにバスは登っていった。しかし、距離は大した事なく20分もしないで到着してしまった。あっけない。そして、バスターミナル近くのガイドブックにも載っていた水沙蓮観光飯店というホテルで泊まることにした。2000元と安くはなかった(実は食事付きとはいえ今回の旅行で最も高かった。)が朝と夜の食事がついていた。部屋はダブルの部屋で湖も一望できるなかなかの部屋だった。

 

ホテルの部屋からの風景


 荷物をおいてホテルを後にし、食堂を探した。しかし、朝八時過ぎという時間ではどこも開いていない。田舎町なので仕方がないのだろう。あきらめてバスターミナルへ行くとタクシーの運転手に日本語で声をかけられた。九族文化村まで400元だというので商談成立。実は後で分かったのだが日月潭のタクシーは固定料金で町中から文化村は400元、湖を一周すると1200元といった具合に決まっているのだ。というのも値段を記した観光地図があったから分かったのだが。

 九族文化村まではちょっとあり15分ぐらいはかかったと思う。

 

九族文化村に到着した


 九族文化村とは台湾の九つの原住民族の文化を紹介したテーマパークだ。九族文化村の入場料は全部込みで650元とちょっと高めだ。入場はできたのだが中は完全な準備中。歩いているとたくさんのバイクに抜かれた。どうやら職員が出勤中なのだ。平日なので多くのサービスは10時から始まる。この時点で9時過ぎ。まいったなあとあたりを散策することにした。本当に広い。
 30分ぐらい散策した後、園内シャトルバスの始発が出るというので乗り込んだ。上まで運んでくれるのだ。所要時間は7-8分。上まで来てあらためて広いと実感した。
 そこから歩いて下ることにした。文化村は山肌に勾配に沿って作られている。村内は準備中で食堂も準備中だし多くの職員は掃除中だ。なのに入場させるところが台湾らしい…。途中少数民族のおばさんに「ni zao」と挨拶され、ちょっと首をひねって考えた後「おはようございます。」と日本語で話しかけてきた。台湾の原住民の間では今でも日本語が共通語として話されていると聞いたが本当のようだ。実際このあたりよく日本語ができる中年の人に出会う。歩いて下るとちょうど10時過ぎとなり食堂も開いたようだ。まだレジの準備をしていたが、中へはいると「歓迎光臨」と言われ大丈夫かとハンバーガーとコーラを頼んだ。ちなみに入った店が村内のハンバーガー屋だったのだ。この後、今度はゴンドラに乗って上まであがった。さっきのバスで上がったところとほぼ同じ場所だ。さっきは閑散としていたが客もかなり増えてきた。こうして各民族の住居や生活の様子を各建物をのぞきながら観察した。途中、食堂が開店していてもう少し食べることにした。香籾u麺を食べてみた。

 

香籾u麺 まあまあか。こういう場所の割には高くなかった覚え


 途中に劇場もあり少数民族の踊りなどアトラクションが催されていた。観客と一緒に踊ったりとなかなか工夫されていておもしろかった。こうして半日ばかり楽しむことができる格好だ。このほか室内遊園地も併設されていて、こちらは小学生の遠足?の子供をたくさん見た。僕は行かなかったが…。ここなら家族連れも楽しめるかもしれない。

 

観客を交えてのアトラクション[左]   少数民族の生活が保存されている[右]


 さて帰ろうと門のところまで来たがバスもタクシーもいない。どうしたらいいかわからないので係員に尋ねてみるとタクシーを呼ぶしかなくて400元だがよいか聞かれた。お願いすると電話でタクシーを呼んでくれた。待っていると気を利かせて椅子を貸してくれたりした。日本人なのになぜ中国語ができるのか聞かれた。
 15分ぐらい待っているとタクシーが来た。タクシーの運転手は湖の観光を勧めたがとりあえず戻ってもらうことにした。正確にはこの運転手の話すことがよく聞き取れず、どうせなら日本語が話せるタクシーで観光しようと思ったこともあるのだが。
 ホテルの近くに戻ると何か食べないかと客引きにあったのでエビ入り炒飯を頼むことにした。たくさん出てくると食い切れないなと思っていたが結局少しだったので大丈夫だった。ただし味はイマイチ。味が単純で深みがない。まるで塩炒飯だ。まあ、田舎料理だから仕方ないかもしれない。

 

いまいちの蝦仁炒飯 塩味しかしなかった


 食堂を後にし外を歩いているとタクシーの運転手が声をかけてきた。彼は日本語で説明してくれた。比較的近くの文武廟と孔雀園なら600元と言うことだったのでお願いすることにした。実は最初は一周1200元のコースを勧めたがさすがに40qもあるしやめることにした。
 どこかで見たことがある?と思っていた運転手だが午前中に九族文化村へ送ってくれた運転手だった。

 文武廟はなんと工事中なんでも例の台湾地震の復旧工事中なのだ。これでは仕方もないので、一通り見てタクシーへ戻った。次は孔雀園なのだが、途中小高い山の上に蒋介石の銅像があってふもとで車を停めてくれたので写真だけ撮った。

 

美しい日月潭[左]        被災し復旧中の文武廟[右]

 

怪しい佇まいの蒋介石の銅像


 孔雀園は孔雀がいるだけの公園。ガイドブックによると地震の時に大量に逃げてしまったとか。何となくイマイチ。一通り見てホテルへ戻ることにしたが結局一番よかったのはタクシーから見えた湖の景色と言ったところか。
 ホテルで一休みした後、散策に出かけた。地震の影響なのかあちこちで工事をしているのがちと残念だ。そのためかどこもあまり観光客がいない。まあ、平日だし台湾では閑散期なのだろうが。こうしているとまた例のタクシー運転手にあった。あっちへ行くといいよと教えてくれた。その方向にあった遊歩道を歩いたがここも工事中であまり歩くことはできなかった。まあ、そうはいっても美しい湖の景色には地震の影響がないからいいのだが。

 

活気がなく閑散とした感じの日月潭


 また何かつつくかと店に入って牛肉麺を食べた。こうしてホテルに戻り一日を終えた。

 

牛肉麺


 夜はホテルの食堂へ行った。それなりの大きさのホテルだが家族経営のようで料理も家庭料理のような感じだった。民宿と言った方がよい雰囲気だ。これはこれで悪くはない。 

 

家庭的なホテルでの夕食