01/12/27(星期四)

台湾へ

 今回は台湾で六日間ほど回る予定だ。実は何度か台湾には旅行へ行っていて数えると五回目の台湾旅行だが本格的にあちこち回るのは初めての経験だ。今回の飛行機は日本アジア航空。聞き慣れない方もいるかと思うが、中共政府との政治問題で半国営の日航は台湾へ飛行機を飛ばすことができない。このため台湾へはグループ会社の日本アジア航空が運行しているのだ。ちなみに台湾の中華航空が羽田線になっているのも同じ理由らしい。もっとも春の新滑走路完成で成田へ移管されるそうだが。

 というわけで限りなくJALに近いアジア航空で名古屋から台北へ向かった。スッチーもかなり台湾人が多いようだった。日系だけにまずまずのサービスだ。

 飛び立って三時間あまり台北の中正機場に到着した。今回、まず日月潭へ行きたかったので最寄りの都市である台中へ向かうこととした。実は空港からは高速バスで台中行きがあるのだが、列車の旅がしてみたかったのでまず台北駅へ向かうことにした。

 

台北駅

 

 一階にある切符売り場へ行きの自強号に乗ることにした。発車までには1時間ほど時間があったので食堂へ向かい昼食にした排骨飯を食べた。台湾だけになかなか行ける。

なかなかいける排骨飯

 

 食べ終わった後、ホームのある地下へ向かった。ちょうど急行?に相当する復興号が入線してきた。電気機関車が客車を引っ張るタイプだ。かなりぼろくて扉も自動ドアではないようだった。一方、僕が乗る自強号は特急に相当し電車だった。韓国ヒュンダイ(現代)製のようだった。

 

おんぼろ復興号[左] 韓国ヒュンダイ製の電車 自強号[右]

 

 

 自強号は数分遅れているようだ。台湾の田舎というのは日本のによく似ている。ちょっとノスタルジーを感じさせるが。ただ、たまに椰子の木があってこれが亜熱帯であることを思い出させるのだった。途中新竹まではがらがらだったが、新竹から大量に乗ってきた。新竹といえばサイエンスパークがある台湾を代表するハイテク工業地帯だ。そのためか、デスクトップPCを抱えて乗車してくる人が居た。凄いものがある…。

台中へは数分遅れて到着した。ガイドブックにあるとおりに日月潭へ向かおうとバスを探すが見つからない。そうしていると日本語を話すタクシーの運転手に声をかけられた。彼が言うには直通バスはなくなった。私のタクシーで行かないか?1時間半で1000元だ。怪しく感じてつっけんどんな応対をしてしまったが、埔里へのバスに乗り、終点で乗り換えればいいとアドバイスしてくれる。なんだ、いい人だ。愛想のない応対をしてしまってちょっと反省した。ここは大陸ではないので日本語で勧誘してくる人も悪人だとは限らないのだ。
 バスに乗ると終点まで70元だった。運転手は英語会話の本を片手に必死でコミュニケーションをしようとしてくる。といってもほとんど英語はできなかったので結局僕のつたない中国語で話したのだが。親切ないい人でバナナを一本もらった。やっぱり台湾人は親日的だ。
 バスはマイクロバスで路線バスと同じような感じ。途中高速道路のようなところも走ったが、基本的には頻繁に乗降がある。高校生が乗ってきたりして庶民の足のようだ。
 道は山道が多くどんどん登って行くのがわかる。途中、檳榔売りの店がたくさんあってガラス張りの店の中に大抵若い小姐がいるのだが、かなり怪しい雰囲気だ…。こうして2時間近くかかって埔里に到着した。
 ガイドには近くに安宿街があるのでその一つ金山大飯店に泊まることにいた。600元だった。電話は壊れていたがテレビはNHKも見られた。

 この後近くの店で牛肉麺と餃子を食べた。

 

牛肉麺

 

 部屋に戻る。安宿だけに問題が少々。寒いのだ。暖房がないし気密が悪いのだ。毛布もない…。ここは結構標高がありそうなのでそのせいだろう。まあ台湾だから暖房がないのは仕方がないか。昔、香港にホームステイしている人の体験談を読んだことがあるが、やはり冬は暖房がなくてよく風邪を引いたとか。部屋だけなら日本より寒いのかもしれない(僕は古い木造住宅に住んでいるので比較的慣れているが。)。そしてもう一つの問題は気密の悪い事とも関係があるが、うるさい…。明日は日月潭へ行くがいい宿に泊まろう…。