01/7/29(星期天)

鄭州、そして古都洛陽へ

 ホテルをチェックアウトし、朝食も食べなければと思い、重い荷物を背負ってしばらく歩いてみることにした。しかし、なかなか食堂らしき建物が見つからない。そして1kmは歩いただろうか。隣の地下鉄駅近くにある食堂へ入って牛肉麺を食べた。

 

牛肉麺

 

 味はなかなかいけるのだが早くもばて気味で食欲がない。それでも何とか食べて店を出た。そしてタクシーに乗って空港へ向かった。

 航空券を買って多少持ち金が心許ないのでシティーのカードを使って空港のATMでおろそうとするが、発行元のカードを使えとATMに拒否される。仕方がないので、国際到着の中にある両替所にパスポートを見せて入れてもらった。そこにもATMがあったのだが結果は同じ。結局持っていた日本円を両替してもらうことにした。実は後に上海へ戻ってきた時には同じATMで中国元でおろすことが出来た。ひょっとすると今日が日曜日だったから駄目だったのか。それとも何かトラブルがあったのか。

 鄭州行きは南方航空でほぼ定時通りに出発した。朝一番の便だったが機内食はなくお菓子が少々もらえただけだ。鄭州まで約一時間半で到着した。

 空港を出るとちょうど民航班車がいたので乗り込むことにした。値段は15元(230円ぐらい)中国にしてはかなり高いなと思ったが、案の定、市内まで高速道路を経由して1時間かかった。空港の周りは何もなくひたすら麦畑?が広がっていた。こうして民航大酒店の前に到着し、そこからバスに乗って鄭州駅へ向かった。

 

結構立派な鄭州駅

 

まず、昼何も食べてなかったので、駅の食堂で炒飯を食べた。

 

揚州炒飯とついてきたちょっと酸っぱいスープ

 

 スープには卵とトマトが入っていてちょっと酸っぱい。河南の料理はちょっと酸っぱいと聞いていたが、これがそうなのだろうか。

 食事を終え、駅のチケット売り場へ向かった。切符売り場はかなりの人でごった返していた。並んで洛陽までの切符があるか尋ねるが結果は”没有(ない)”。仕方がないので駅近くにある長距離バスターミナルに向かった。洛陽までの運賃は20元。バスはIVECOのマイクロバスだった。空調もある。バスは結構頻繁に出ていて便利ではある。乗って程なくしてバスは出発した。バスは市内を抜けあまり良くない道路を走る。こうして一時間近く走ったところで高速道路に乗り一路洛陽へ向かった。だんだん山がちになり、天気も雨が激しく降り始めた。こうして途中客を乗り降りさせながら3時間あまりで洛陽駅前に到着した。ホテルを決めていなかったので駅前をうろうろしていると客引きのおばさんが近寄ってきて近くの明苑賓館を案内された。一晩150元(2300円)かなり安い。

 その後夕食を食べるために街へ出た。と言っても洛陽はかなり田舎だと感じた。駅前の商店街を歩いて”東方紅湘餐館”に入った。実はここの女将さんの曹さんはとってもいい人だったので3日連続で通うことになるのだが。店内は毛沢東の写真が一面に飾られているし、看板には”為人民服務”とある。何となくこの店の人たちの素朴なキャラクターを表していると感じた。後で知ったことだが、湘の字は湖南省のあたりを指すらしい。毛沢東の故郷のはず。ひょっとすると店の主人が湖南省出身で故郷の英雄が毛沢東なのかもしれない。

 とにかく、この曹さんいい人で、僕が日本人と知ると物珍しさも手伝ってかいろいろと教えてくれた。奥からいろいろ食材を出してきて見せてくれたり説明してくれたり。あるいはいろいろと教えてくれる。彼女も僕と同い年で30歳ということで親近感を覚えたのかもしれない。

 

水餃とスープ スープはちょっと酸っぱかった

 

 ちなみに頼んだ料理は水餃を半斤。ちょっと酸っぱいスープがついてきた。コーラも頼むと外から持ってきた。おそらく店には置いて無くて女将さんが近くで買ってきてくれたのではないかと思う。

 こうして、この食堂で、女将さんと話し込んだ(かなり筆談があったが)後、ホテルに戻り次の日の観光に備えた。