「我要退房!(チェックアウトお願いします。)」
というと.。
「退房 退房 退房」
と笑いをとろうとしてか茶目っ気たっぷりに復唱する。やっぱり北京小姐より垢抜けない分、素朴な感じだ。ちなみに昨晩ホテルに戻ったとき立っていたのは彼女で、部屋番号をいう前にキーが出てきた。日本人だということもわかっていてまさに顔パス状態だった。
ホテルを出るとシャレードのタクシーが止まっていて、運ちゃんがなんか朝飯を食べていたが、大丈夫なようだったので乗り込む。
「天津車站」
というと天津駅に向かって運転手は車を出した。
ホテルを出たのが8時ごろだったためもろにラッシュ時間帯だ。天津は北京ほど大きくないので自転車が便利と言うことで、ものすごい自転車の数だ。車も多くなかなか進まない。運転手も列車の時間が心配なのか、何時の列車に乗るんだ?と聞くので
「9点鐘的車(9時のだ)」
と答えると、大丈夫だと思ったのか、それ以上は何も言わなかった。
天津站(天津駅)についたのは8:45ぐらいだったと思う。
天津站到了!
駅前には客引きがいる。北京まで20元だといっている。ちなみに列車だと25元。この5元の差でバスを選択する人はそんなにいるんだろうか。この時間、渋滞もひどそうだし。
よく見ると外にも「北京!北京!」と叫んでいる人がいる。手にもっているのが列車の切符なので駅の係員と言うことがわっかり僕も一枚購入した。こうしてなんなく北京行きの切符を手に入れた。
改札も難なくやり過ごし、列車に乗り込んだ。列車は平原をひた走っていく。
列車は北京に向かってひた走る
北京に着きホテルに向かう。午前11時だったが問題なくチェックインできた。いつものことであるが。
部屋に着くや否や電話がかかってくる。女性の声で按摩は要らないか?というのである。
「多少銭?(いくら?)」
と聞くと140元(1500円)だという。
「太貴了!(高い) 不用(いらない)」
とというと、いくらだったらいいのかと聞いてくる。はなから頼む気などないので、中国語がわからないと中国語で言うと英語になった。それでもいらないというと
「再見」
といって電話は切れた。値段が値段なので売春か?とも思ったが、ホテルで正規に頼んだ場合200元かかるようだから、必ずしもそういうわけでもないらしい。
とにかく昼飯をと思い王府井へ向かった。
ショッピングセンターにはいり、食堂を探すと多くの地方料理のカウンターが並んだ食堂になっていた。香港風味から東北風味まで中国全土がカバーされているようだった。とりあえずかわいい小姐が声をかけていた湖北風味の屋台の前でおなかもおかしいことだしと麺を頼む。
食堂はこんな感じ[左] 頼んだ麺[右]
食事後、地下鉄に乗って北京のそごうへ行くことにする。地下鉄の一号線は来たときは天安門西と西単間が繋がっていなかったが、全線繋がったようだった。
そごうについてCDを物色しているとおなかが痛くなってトイレに向かった。どうやら思っていたよりひどそうだ。仕方がないので、ホテルに戻り休むことにした。後からわかったことだが前日一緒だったHさんは大丈夫なので、疲れと夏ばてだったらしい。
夕方になり、夕食を食べに出ることにする。調子もよくないのでと比較的近い北京駅周辺で探す。やはりショッピングセンターにはいることにした。しかし、街が綺麗で中国にいるとは思えない…。
おなかの調子も悪いのでまた麺である。
招牌鶏麺
その後、スーパーマーケットへ向かい、ちょっと買い物をした。20:30でもちゃんとやっているところが中国だ。しかし、どこへいったもスーパーマーケットを探検するのは面白いもの。香蕉片(バナナスライス)を買った。
この後ホテルに戻り休むことにした。ところが、隣とその向かいの連中がうるさい。どうも同じグループのようで出入りをしているよう。よく聞いていると聞こえてくるのは日本語である。0:00AMになってもうるさいため、我慢しきれず(明日は5:30起きで6:00へ空港へ向かう予定のため。)フロントへ向かい結局部屋を換えてもらうことに…。日本人かと聞けばそうだとの事。やっぱり…。自分も同じ日本人であることに情けなく悲しくなった。旅の恥は掻き捨て何ていうけれど、何も日本の恥を中国でさらさなくても…。結局この日はあまり眠れず、体調も悪く最悪の日だった。