98/12/31(木)

淺水灣(レパレスベイ)

 旅行も今日一日で最後、今日は香港の田舎をあちこち回ってみようと考えた。まず最初は淺水灣(レパレスベイ)。これは、映画「慕情」の舞台となったことでも知られる美しい香港島南岸の海岸である。(僕はこの映画見たことがない。)
 MTRで中環まで行き、中環からバスに乗る。このバス、香港島の峠を南北に縦断するため、ほとんどジェットコースターのよう。僕が2階席に乗っていたこともあるが。ほどなくして美しい海岸が見えてくる。


アメリカ映画「慕情」の舞台となった淺水灣。美しい砂浜が広がっていた。

 海岸に沿って東へ歩いていくと天后廟がある。何とも香港チックな装飾である。ここには日本人ツアー観光客もいた。12月だというのに気温が23℃あり、日なたを歩くと汗ばんでくる。のんびりとコーラとソフトクリームを食べた。アイスクリームよく見るとロッテ製なのだが一部簡体字で書いてあり、広州で作っているようだった。結構なお値段だったが...。


何とも香港チックな天后廟

新界をブラブラと

 中環に戻り次は新界をブラブラしようと考えた。MTRに乗って[草冠に全]灣へ行く。そこでKMB51番のバスに乗って錦田へ行くことにする。新界は山がちで人口密度も低く、日本の田舎と同じような風景だった。
 錦田は本当に田舎町であった。高い建物がまったくない。通りに沿ってわずかに商店街があるのみである。適当に食堂に入る。おもてでメニューを書き下して見せようとすると、それはインド人が経営するインド料理店で、彼らは漢字が読めなかった。結局、中国人のお客さんに読み上げてもらって事無きを得たが。食べたのはチキンカレーライス。お世辞にも店はきれいではなかったが、料理はなかなかおいしかった。インド人ということであとはすべて英語でやり取りした。
 さて、次は元朗に行きたいが、元朗(東)へ行くバスは見つからず結局元朗(西)へ行くバスに乗る。元朗は、かなり大きな街であった。メインストリートの中央には軽便鉄道(路面電車)が走っている。路線がややこしくちょっと戸惑ったが、屯門の市中心までこの軽便鉄道(LRT)で行けばよいことがわかり乗り込む。列車は快適で、川崎製であった。屯門に到着。屯門には港があり船も出ているが、今回はバスターミナルからKMB60Mのバスに乗ってMTR[草冠に全]灣站に戻ることにした。このバスは大半は高速道路を走り、停車もしない。こうしてMTRでホテルまで戻った。

ニューイヤーイブに徘徊する

   一休みした後、灣仔の東方188商場へ向かう。まず、夕食としてチェーン店の意粉屋でスパゲッティを食べる。かなりのお値段だった。何しろサービス料入れてミートソースが54ドルぐらいであるから850円ぐらい。日本と変わらない値段である。それにもかかわらずどの店も待ち客で溢れているのだ。出てきミートソースはまあまあおいしかった。テーブルに敷いてあった紙に書いてあったことが面白かった。スパゲッティはどこの国で生まれたかというのである。そしてそのルーツは中国だというのである。確かに、麺を発明してローマに伝えたのは中国なのだろうが。
 東方188商場はすぐに見つかった。しかし、日本のCDばかりだ。よく見ると未だに海賊版もあるようだ。最近ガサ入れがよくあるようだが、懲りない面々である。日本ものばかりで失望して、188商場を後にする。
 さてと、そういえばFredaがトラムに乗ったか?といっていたっけ。僕はまだ乗ったことがなかったので、乗ることにする。しかし、来る列車来る列車、人で溢れている。時期と時間だけに仕方ないか。何とか乗り北角まで行った。2階席から見る景色も絶景で、心地よかった。冷房がないので夏はきついかもしれないが。ちなみにどこまで乗っても2ドル(30円)とお値打ちである。たしか、トラムは白人居留地だった香港島北岸の交通手段として生まれた歴史があったなと、以前行った香港歴史博物館での展示物を思い出した。このためかなりの歴史があるはずである。
 北角に到着し、2002商場を探したが見つからなかった。MTRに乗り、中環まで行き、蘭桂坊へ行こうとすると凄い人で溢れかえっていた。特に白人の多さが目に付いた。どうやらここのバーで新年を迎えようという人たちのようだ。凄い人で身動きができず、しかも通路と歩く方向が制限されていて、多くの警察官が誘導していた。おかげで、一通り歩いたものの「重慶森林」のMidnight Expressを探すことはできなかった。
 この後、ホテルに戻りそのまま寝てしまった。