98/12/29(火)
朝は飲茶
朝起きる。今回の旅行では飲茶をしていなかったなと思い、せっかく広東料理の本場に来たのだからと、朝飯は飲茶にしようと考えた。彌敦道を油麻地の辺りまで行き、敦煌大酒楼(名前うろ覚え)に入った。ここへ来るのは2度目。ここは、結構広いレストランでワゴンスタイルの飲茶が楽しめる。大きな空きテーブルに座ろうとすると「幾位呀?(何人だ)」というので「一位」と答える。きょろきょろしているとおじさんがおいでおいでと手招きするので、このテーブルに相席させてもらうことにする。「叫マッイェ茶呀?(どのお茶にしますか?)」と聞かれ「普レイ(プーアール茶)」と答えスムーズに事が運んだ。ちなみにこの手のレストランは広東語のみで英語はまったく通じないので(従業員は英語では数すら数えられない。)注意されたし。私は初めての時、友人と共に大いにはまった。システムを知らなかったこともあるが。
點心(ディムサム)は一つを除いてどれもおいしく4皿も食べるとおなかいっぱいになった。ちなみに、実はあまり調子がよくないのに食いすぎたため、この後...。
大嶼山の寶蓮寺へ
この日は、大嶼山の禅寺、寶蓮寺へ行くことにする。大嶼山(ランタオ島)は香港特別行政区では最大の島だが、人口密度は低く、開発は進んでいない。しかし、新空港はこの島に作られ、この島と九龍は青馬大橋で鉄道と自動車道が繋がったため、今後は開発が進むかもしれない。この青馬大橋は世界最長の橋だったと思う。寶蓮寺には大きな大佛があることで有名で、晴れた日には数十キロ先のマカオからも見えるとか。
まず、MTRで東涌まで行けばそこからバスがあるだろうともくろむ。とりあえず、茘景まで行き乗り換えようと画策するが、おなかが痛くなる。トイレを探してもないので客務中心に行き「Are
there any toilet near here?」と聞く。気をきかせてストレートな表現Toiletと言ったつもりが「は?」と聞き返される。緊急事態でもあるので「洗手間!」と広東語で言うと一発で通じた。結局、従業員用のトイレに連れていってもらえた。やれやれ。気を取り直して東涌線に乗り換える。これが、ちょっと間抜けで、駅側にも扉があるのだが、列車の停車位置が頻繁にずれるため、いちいち微調整をしてから扉を開くのである。おかげで時間がかかる。何とかならぬものか。
東涌に到着。セブンイレブンで不測の事態に備えてトイレットペーパーを仕入れておいたことは言うまでもないこと。バスターミナルへ行くとすぐに寶蓮寺行きのバスのバス停はすぐに分かった。しかし、平日なのに凄い人が待っている。ランタオ島のバスは、満席だと乗せてくれない。つまり、途中で降りてしまうと、もはやどうしようもなくなる可能性があるので御用心。島は本当に田舎で、人家もまばら。遭難だってしかねないようなところだ。
大嶼山の景色。香港とは思えない。
島内の道は本当に狭く、特に南北に峠越えする道は待避所でないと確実にすれ違えない。途中歩道に乗り上げて行き違いをするシーンに何度も出会った。坂もきつく、いすずのバスはローに入れてアクセルを吹かし10km/hぐらいののろのろした速度で峠越えをするのだった。1時間余りで終点の寶蓮寺に到着した。
非常に大きな大佛様
せっかく来たので、60ドル払って精進料理を食べることにする。おなかの調子も悪いのでちょうどいい。すると、お土産として電子念佛機なるものを渡された。これのスイッチを入れると怪しいお経が聞こえてくる。
大佛のところまで登る。意外と欧米人が多いのに気がつく。その後、下に降り、向かいにある食堂で精進料理を食べた。豆腐と野菜のスープにご飯。さすがにおいしくないがお腹にはよさそう。暴食は慎もうと誓った。
精進料理[左] 怪しいお経が聞こえてくる電子念佛機[右]
さて帰ろうと財布を見ると100ドル札しかない。残念ながら両替してくれないので高いお菓子を買って崩すことに。香港で困ったことといえばバスに乗るときの小銭の調達とトイレであった。
印鑑を取りに
昨日注文した印鑑を取りに上環、文華里の印鑑屋へ行く。きれいにできていた。なかなかですね。
出来上がった印鑑 2文字でHK$300
香港小姐とコンサート
ホテルに戻り、仕切り直してFredaに連絡を取る。仕事は時間通り終わりそうとのことで、銅鑼灣の時代廣場内のタワーレコード前で待ち合わせる。結局、2日続けてコンサートに行くことに。席はステージから遠かったが、おかげで全体を見渡せてそれはそれでよかった。この時、初めてステージにプールがあってフェイが靴を脱いで入り、足で水を跳ねていたことが分かった。詳しいことは割愛します。
しかし、英会話は改善の余地ありを実感せざるを得なかった。情けない話。有問題…。