今日は1日観光をできる日としては最終日である。まずはホテルで朝食。
食後、まず地下鉄でシェーンブルン宮殿へ向かった。ウィーンと言えばここと言われるほど有名な観光地だ。奮発してクラシックパスを買ってしまったが、半日程度しかいないならグランドツアーで良かったと後から分かる。
広大なシェーンブルン宮殿
グランドツアー以上であれば、音声案内機を借りることができ、日本語のもある。これを全部聞いて丁寧に回っているとかなり時間が必要だ。私も2時間近く回っていたようだ。中では撮影は禁じられているので写真はないが、王家の生活を忍ぶことができるような数々のものが展示されている。帰りに売店でシェーンブルン宮殿のガイドブック(と言うか写真集)を購入した。
しかし、宮殿というと今まで北京の故宮、トルコのドルマバフチェ宮殿、タイ、バンコクの王宮など行ったが、日本は基本的に後悔されていないよなあと感じる。皇居は難しいにしても京都御所辺りもう少し広く公開できないのだろうか。
この後、宮殿奥の庭園へ進む。広大だ。
宮殿奥には庭園が広がる。
奥のレストランで食事を。値段を確認せずにバイキングを食べたら15ユーロ。ちょっと失敗。
昼食
しばらく宮殿裏の庭園を散策。リス(写真は撮れず)がいたりしてなかなか長閑でいい。
Privy Garten(garden)[左] リスがたくさん住む林[右]
迷路などもあるのだが、時間を食うだろうと言うことで行かず。これだったらグランドツアーで十分だった。ほぼ1日観光したいならクラシック以上、半日以内には収めたい方はグランドツアーがいいのではないだろうか。グランドツアーでもゆっくり見ていると、2時間近くかかってしまう。
この後地下鉄に乗って、リンク内の王宮へ向かった。
ミヒャエル広場から王宮を望む[左] フランツ2世像[右]
ここの最大の見所は銀器コレクション、皇帝の部屋とシシィ博物館。シシィとはフランツヨーゼフ2世の皇紀エリザベートの愛称とのこと。映画化されるほど話題性(若い頃は美しく、しかし王家宮殿での生活にはなじめず、最期は旅行先で暗殺される。)がある皇紀だったらしい。
銀器コレクションの中に含まれていた、双頭の鷲をあしらったカップ[左]と、右は何だったろうか失念
銀器コレクション
皇帝の部屋や、シシィミュージアムは撮影禁止なので割愛。ここでも、追加料金なしで音声ガイド機を借りることができた。このため全部しっかり聞いているとかなり時間がかかることになる。
この後、有名なスイーツが食べられる王宮近くのカフェDEMELでコーヒーを飲むことにする。
王家御用達のため双頭鷲のマークもあるDEMELの看板[左] ケーキとコーヒー[右]
コーヒーはklein(ドイツ語で小さいの意) ... と言う名が付いていたが、本当に小さかった。
テーブルに1人書けていると、金髪の綺麗な若い女性が声をかけてきた。ここ開いていますかと向かいの席を指すので2つ返事でOKすると、いろいろ話しかけてきた。彼女はスイス人で、なんと日本人の伯父さんがいるそうだ。彼女自身は高校の先生で、修学旅行の引率者としてやってきたそうだ。昨晩は夜行列車で眠れなかった。と言うのも、生徒達が大きなビールを買い込んで騒ぎを始め…と頭を抱えていた。スイスだと16歳から酒が買え、18歳で何でも買えると言っていた。日本とは様子が違って大変そうである。生徒達は観光中なのかどうやら今は彼女は解放されているようだ。「これが夕食なの。」とケーキを食べ、コーヒーを飲んでいた。スリムなわけである。
こうしてひとときの楽しい時間を過ごした後に、彼女と別れ、席を後にした。
店内で実演をしていた[左] 数々のケーキ、写真を撮る人も多数(笑)[右]
この後、昨日も行ったステファン教会に向かう。するとステファン広場で大道芸をする人を発見。
大道芸人[左] ステファン教会 画像をクリックすれば鐘の音が聞けます[右]
ステファン教会の写真を撮っていると鐘が鳴り始めたので録音。画像をクリックしていただければ聞くことができます(mp3)。
さらにまだ時間があったので、トラムに乗ってオペラ座を外から見学。
国立オペラ座[左] トラムに乗った[右]
この後、ガイドブックに載っているレストランに向かい食事。日本のガイドブックに載っているだけあって日本人ばかり。日本語のメニューがあるのはいいけれどちょっと興ざめ。まあ、いいんだけど。いつまで経っても頼んだはずのスープが来ないので催促。忘れられていたようで、すぐに出てきた。
ビールと頼んだ肉料理
忘れられたスープ
この後、夜のステファン教会を撮影しに出かけた。せっかく三脚持ってきたんだし。
こうして1日が終わり。これで明日は帰国しなければならない。本当にあっという間だと言うと同時に、ウィーンに到着した時のオーバーブッキング事件が遠い過去のようにも思える。それだけ密度の高い時間を過ごしたと言うことだろう。