2005年1月1日

広州経由で香港へ

 年が明けて元旦。しかし中国に居たのでは年が明けたという感慨はない。考えてみれば世界中で1/1を正月としてかくも盛大に祝っているのは日本人だけだろう。さらにその歴史も130年の歴史でしかない。こうやって考えているとどんどん白けてくる。
 今日は飛行機で広州へ向かい、その後香港へ行く予定だ。ホテルをチェックアウトし、カウンターで空港までタクシーならいくらか尋ねると100元余りとのこと。表に出て、タクシーの運転手に空港までの料金を尋ねると100元ということだったので、タクシーで行くことにした。早朝と言うことで人通りはまだ少なくて快調に進む。途中高速道路を通ったが料金は100元に含んでいるとのことで追加で払うことはなかった。こうして、40分くらいで空港に到着した。
 通常空港のカウンターは利用便ごとに異なっていて、時間が来るとチェックインが可能となるといった仕組みが多いが、桂林空港はカウンターがいくつか開いているだけで、どのカウンターでチェックインするかの案内がない。インフォメーションで尋ねると「随便(随意)」と答えが返ってきた。そこで2時間前だが開いているカウンターに並ぶとチェックインができた。
 この後、安全検査を終えて搭乗口へ向かう。帰りの便も行きと同じ深圳航空の便で行き先は広州だ。広州経由としたのは、広州新空港が見てみたいと言うことと、深圳が嫌いなのでできるだけ経由したくないからだ。
 飛行機はほぼ定刻に離陸した。こうして50分あまりで広州に到着。近いものだ。


薄暗い桂林空港[左] ピカピカの広州新空港[右]

 次なる行き先は広州東駅。そこから香港まで列車で移動するつもりだからだ。しかし、直接広州東駅へ向かうバスはないので、広州駅まで空港バスで向かい、そこからは路線バスで移動することにした。


広州東駅に到着

 ここから香港へは直達車で行くことにした。値段は230人民元で、香港ドルだと209ドルでどちらの通貨でも買うことができる。深圳まで行ってから乗り換えれば値段は約半分で住むのだが、鬼門の深圳をうろつかなければならない。羅湖のイミグレも通らねばならないし、気が進まない。一方、直達車なら、広州と香港で入出境手続きとなるのでスムーズで危険も少ない。直達車専用の窓口に行って並んでいるとおばちゃんが広東語で話しかけてきた。広東語は分からないと話すと北京語になった。どうやら買った切符が余ったようで150元でいいから買わないかという。要らないというと別の人に声をかけているようだった。150元で売るくらいなら払い戻した方が損しないような気がするのだができないのだろうか。
 こうして無事切符を購入。いつの間にか直達車の本数が増えて1時間に1本程度はあるようだ。出境手続きを広州駅で終えて待合室で待ち、ホームへの入場が始まった。こうして若干定刻よりも早い時刻に列車は発車した。のろのろしない方がよいらしい。
 列車の行き先は九龍とプレートに書いてあり、駅の名前は香港紅磡駅、通称なら香港行きだろう。一つの場所に3つの地名と言うことになる。


広州行きの直達車

 隣に座った女性は広東語で携帯をかけていた。通話後おもむろにパスポートを取り出し、入境カードに記入を始めた。彼女のパスポートはイギリスで、イギリス国籍を持つ香港人のようだった。
 こうして1時間半余りで香港の紅磡駅に到着。入境手続きを行い香港に入境した。ちなみに最初の香港空港では入境手続きをしていないから今回初めての香港入境だ。
 今日の晩のホテルを探さなければならないので、駅構内にあった中国旅行社に立ち寄った。紹介されたホテルは銅鑼湾(コーズウエイベイ)のメトロパークで800香港ドル(約11000円)だという。ちょっと高いなあと思ったが、他を当たるのも面倒なのでそこで決めることにした。ちなみに日本の旅行社JHCを通した場合8300円で予約できるようなので、今後ホテルを香港で探す際は考えた方が良さそうだ。
 バウチャーを受け取り、香港ドルをおろしたりオクトパスカードを買ったりした後、バスに乗って尖沙咀に行き、そこからMTRでホテルのある天后へ向かった。後から考えれば新しく開業したKCRで尖沙咀東へ行けばよかったのだが。
 ホテルでバウチャーを見せチェックインをしようとするとなにやらまごついていて時間がかかる。向こうのソファーで待ってくれと言われしばし待つことになる。しばし休息の後、鍵を渡され部屋に向かった。
 その後夕食のために北角のレストランへ行き、福建炒飯を食べた。実は昨晩からお腹の調子が悪くて下痢を止めを飲みながら食事を控えていたので久しぶりの食事だ。


福建炒飯

 友人のTさんからメールが入っていたのでホテルに戻り彼の携帯に電話をした。実は充電器が途中で壊れて、充電できない状況にあったので、できるだけ携帯を使いたくなかったのだ。電話するとちょうどマカオから戻って近くまで来ているとのことだったので、天后の駅で待ち合わせることにした。
 彼と合流して、しばらくあたりを歩いて食事する場所を探すことにした。彼は食事前なのだ。するとビクトリアパークでなにやら物産展のようなものをやっていることが分かった。入場料が10ドルなので入ってみてみることにした。


結構にぎわっていた物産展

 その後も話をしながらぶらぶら場所を探したのだが、適当なところがなかなか見つからない。結局、許留山でマンゴープリンということになり、許留山でいろいろと長話をした。
 その後、彼とは別れて街をしばらくうろついた後に、ホテルに戻って一日を終えた。