2004年12月28日

桂林へもどる

 朝起きると喉が痛いことに気が付いた。昨晩は停電だなんだでよく眠れなかった。しかも、行くところ行くところ寒く冷え切っている。この辺りはホテルの部屋以外で暖房があるところはなかった。窓の外を見ると一面銀世界になっていた。寒いはずである。 


一面銀世界の三江県城 ホテルの窓から

 ただ積雪自体はたいしたことがないから交通機関への影響はおそらくないだろうと踏む。残っていた果物で朝食とした。その後ホテルをチェックアウトして長距離バスターミナルへ向かった。
 三江からは桂林行きもあるのだが、あえて龍勝行きに乗った。行きに来た悪路は雪のせいでぬかるんでおり、状態が悪い。実際多くの積み荷を積んだトラックがぬかるみで傾きスタックしていた。その横をバスが通り抜けられるか心配だったが、何とかすり抜けることができた。こうして2時間半程をかけて龍勝のバスターミナルに到着した。
 龍勝の棚田は観光していないのだが、風邪をひいて体もだるいし、やはり冬はあまり棚田の景色も土色でよくないだろうと考え見送ることにした。
 で、朝もろくなものを食べていないので昼食を摂ることにした。


昼食

 写真を撮っていると服務員の若い女性が近寄ってきて興味津々のようだったのでいくつか写真を見せてあげた。彼女は私が店を後にするときに、「お気をつけて」と手を休めて声をかけてくれた。田舎の人だけに純粋そのものだと感じた。
 その後、桂林までの直達車の切符を買ってバスに乗り込んだ。行きに来たバスと同じタイプで、暖房もあるしミネラルウオーターや新聞のサービスもある。車内ではミスタービーンのVCDが上映されていたので、つい見入ってしまった。こうして1時間半強で桂林のバスターミナルに到着した。
 で、桂林でのホテルを探さなければいけない。ガイドブックで当たりを付けていたのは、環球大酒店。タクシーに乗り込み女性運転手に行き先を告げると、彼女は開口一番「あなたはどうして中国語が下手なんだ?」と聞かれた。「いや、中国人じゃないんだ。」と答えると、「だったら上手ね。」との事。こういう言われ方をしたのは初めての経験。人民化が激しいのか…。
 彼女は途中のいくつかのホテルを勧めるのだが、両替ができるかわからないからと断った。
 こうしてホテルに到着。部屋もあった。負けてくれと言うと、あっさり断られた。ただ、次回来た時には負けてあげるとマネージャー?の名刺をもらった。料金は330元だが、川沿いの見晴らしのいい部屋(本来料金が若干高い)にアップグレードしてくれた。
 手続きをすませてホテルの部屋に行くと問題発生。テレビが映らないのだ。さらに、トイレの洗浄水も出ないことが判明。すぐに直せそうにないので部屋を買えてもらうことにした。やれやれだ。新たな部屋でテレビをつけるとNHKも入ることがわかった。まあ、この設備で330元なら悪くないかなあとも思った。


ホテルの窓からは漓江にかかる解放橋が見渡せる

 おなかもすいたので少し早いが夕食にする。ホテルの近くに洋食屋があったので入ってみた。ここでカレーチャーハンを頼むと凝ったのが出てきた。


夕食のスープとカレーチャーハン

 この後、しばらく休んだ後に街をぶらぶらすることにした。中山中路沿いには夜市が立っていた。この寒いのにである。手袋があった方がいいかなあと夜店で手袋を購入。その後百貨店に入って果物などを買った。
 ホテルに戻り、旅行社のカウンターで漓江下りを申し込むことにする。当初中国語で聞くと200元代の中国人向けのツアーを案内されたが、外国人だが参加できるかと念を押すと英語のツアーに参加するように求められた。船の設備や料理が違うというのだが値段は420元。ガイドブックにも中国人向けツアーには参加できない旨が記されており、外国人はぼったくりの対象のようである。まあどうしようもない。陽朔を通るか聞くと通るそうなので、そこでツアー離脱が可能であることを確認して申し込むことにした。
 この後、部屋に戻って明日の船下りに備えて休むことにした。