夜中未明に腹痛を感じトイレへ駆け込んだ。さらに朝方にもう一度。持ってきた下痢止めと抗生剤を服用した。まいったまいった。やっぱり昨日の夕食がまずかったのか。
今日は飛行機で北京へ戻る日だ。途中で気分が悪くなってもいけないので早めにチェックアウトしてタクシーで空港へ向かうことにした。
タクシーの運転手は平遙の人だった。なんでも平遙の人が太原でタクシーの運転手をしているケースは多いとのこと。運転手の父親は平遙で観光三輪車の運転手をしているとも言っていた。その他いろいろ話した。
こうして、平遙の空港へ到着。フフホトの空港に比べれば大きいが人がいない。1日の便数もそれほど多くないようだ。三時間もあったがぼーっとして待つことにした。
閑散とした太原武宿機場(空港)
離陸1時間前にチェックインが始まった。手書きの搭乗券を渡された。その後、セキュリティーチェックを受けて搭乗口前へ向かった。がらがらなので難なくたどり着いた。そこに、売店があったので”紅茶はあるか?”と聞いてみたらあるというので飲むことにした。下痢にはお茶がいいか…。ちなみに中国で紅茶は他のお茶と同じようにして出てくる。今回もコップにお茶っ葉を入れてそこにお湯をさした状態で出てくる。もちろん砂糖はなし。ブリティッシュティーとはかなり違う。
その時いろいろ世話を焼いたり話しかけてきたのが服務員の胡さん。写真を撮ってあげた。
中国の紅茶 味は同じ[左] 写真を撮ってあげた服務員の胡さん[右]
搭乗時間になったので胡さんとも別れ飛行機に乗り込んだ。といっても飛行機まで歩いていく。Dornier 328という小さな飛行機だ。こんなに小さなのは初めて。
Dornier 328の外観[左]と機内(前から三列目から撮影)[右]
こうして定刻通りに離陸した。機内にはスチュアデスは1人しかいない。山西航空の便なのだが、なぜか機材もスタッフも海南航空だった。機内誌も山西航空の物が置かれていた。こうして1時間で予定通り北京空港へ到着した。
この日はホテルの予約がなかったが、次の日予約がある越秀大飯店へ行き聞くと、大丈夫なよう。体の調子も悪いし、移動しなくてもすむ方がよいと考えてここに2泊泊まることにした。となりにそごうがあったので、そこの食品売り場でウエハースと飲み物を買って食べた。北京まで来てこんな物食べるとは。
この後、しきりなおして観光へ行くことにした。まず、鼓楼へ行きその辺りを散策して胡同を探した。何とかそのような一角を探し当て写真を撮った。
胡同とは北京の下町で700年の歴史があるそうだ。路地が細いため車は入ってこない。このため外とは違い静寂さすら感じる。通りには夏で夕涼みをする人も何人か見られた。外の猥雑さが嘘のようで、まるで別世界だ。そして物売りの声が路地に響く。その凛とした響きに長い歴史の重みを感じた。ここだけ時間がゆっくり流れている感じすらする。
湯公胡同の看板[左] 胡同ではこのように細長い路地が続く[右]
この後、ホテルに戻り一休みした。夜になってしまったが朝からトイレに行っていないことを思いだし、何か食べてみることにした。しかし、時間もいい時間で個人商店かファーストフードしかない。個人商店ではまたあたるんではないかと思い、賭に出た。ケンタッキーで食べてみることにした。
吸収されなかったケンタッキーの食事
結果は…夜中に腹痛を感じて見事撃沈した。あーあ。