02/8/3(土)

 低調な北京観光

 朝ゆっくり起きて様子を見た。結局昨晩のケンタッキーは2回に分けて全部出てしまったらしい。再度まともな物は絶食。またしても隣のそごうへ行きウエハースやミネラルウオーター、リンゴジュースを買って食べた。
 その後、体力を使いたくないのでタクシーに乗って天壇公園へ行った。天壇は昔、皇帝が豊作を祈った場所だとか。世界文化遺産にも指定されているがまだ行ったことなかったのだ。
 天壇公園はとにかく広い。調子を崩している身には結構辛い物がある。


広大な天壇公園 気が遠くなる

 途中昔の皇帝の恰好をしたりして記念撮影するところがあった。結構盛況だった。外国人(白人)も試していた。


衣装を換えて記念撮影

 そしてメインの建物、祈年殿に向かった。これはものすごい規模だ。


巨大な祈年殿

 天壇内には回廊があって、話し声が円形の壁を反射して伝搬し、180度回ったところにいる人と話せるようになっている。これを専門用語ではウイスパーギャラリーモードというのだが、こういう物理現象を知っていて500年前に回廊を造っていたとは驚きだ。
 この後、頼まれていたCDを手に入れるために王府井の王府井書店へ向かった。最近中国で増えている巨大な本屋だ。日本の物に比べると本当に広い。ここで無事CDを手に入れた。さらに日中辞典と中日辞典を探して買った。日本の物と比べると装丁は悪いが値段はかなり安かった(2冊で日本円で1000円ぐらい)。


王府井のにぎわい

 この後、ホテルに戻り一休みした。
 夕方になるまで腹痛もなく何ともなかった。さすがに48時間ろくに食べていないので食べてみることにした。西単へバスで向かい、百貨店のフードコートで牛肉麺を食べることにした。最近北京ではこの手の店はどこもICカードを購入してそれで決済する仕組みになっているようだ。そごうもそうだったし。カード残高が少なくなればお金を払って増やすことも出来るし、不要となれば返金も出来る。ちと旅行者には面倒くさいのだが。


牛肉麺

 結構脂濃かったが(肉は残したが)、今度はお腹を壊すこともなく大丈夫だった。やれやれだ。

02/8/4(日)

帰国

 朝5時半過ぎに起きて出発の準備を始めた。今日は8:40発の飛行機で帰国の予定だ。6時前にフロントへチェックアウトしに行くと白人二人がもめている。彼らが終わらないと自分がチェックアウト出来ない。彼らの方から話しかけてきた。「英語は出来ますか?出来るなら我々の言うことを彼に伝えて欲しい。」どうやら中国人と思われたらしい。「英語は出来るが、中国人ではなく日本人なので…。」と断った上で通訳をした。彼らはフランス人旅行者で保証金の100元を返してくれないともめているのだった。しかし、ホテル側は返したといい話は平行線。すると、フランス人が「ここに電話をかけてくれ。彼は中国の友人で状況が分かっているから。」という。結局フロントの係員はここへ電話をし間違いを認めて返金をした。やれやれこれで自分がチェックアウト出来る。
 チェックアウトをすませ、昨日予約しておいたタクシーを頼む。ところが予約時に保証金として払った20元を返してくれない。はぐらかされてしまった。抗議をしていたのでは飛行機に遅れてしまう。ただでさえフランス人の件で遅れている。結局諦め、日本に戻ってから予約をお願いした旅行社を通じて抗議してもらった。額は20元(300円)だから大したことないんだが非常に感じが悪い。皆さんも越秀大飯店には注意しましょう。
 こうしてタクシーに乗って北京空港へ向かった。北京空港は朝も早いのに凄い人。時間には余裕を持った方がいい空港だ。結局なんだかんだで手続きに1時間半あまりかかった。
 時間が多少余ったので空港内のレストランで食事をすることにした。水餃だ。日本並みに高くて44元(660円)だった。


くそ高い空港レストランの水餃

 その後、飛行機に乗り込んだがなんだかんだで出発しない。結局20分ほど遅れての離陸だった。機内食では洋食を取ってしまったのだが見事失敗。いや、洋食といってすぐにまずかったかなと思ったのだが。


はずれの洋食

 もう一つは中華だった。やっぱり中国系の飛行機に乗って中国から出発しているんだから中華を頼むべきだろう。結局飛行機は離陸して2時間半あまりで名古屋空港に着いた。定刻では12時だが12時半。来るときも12時半に名古屋に着いていたようだから定常的に遅れるようだ。だったら、ダイヤをそうすればいいのに…。
 こうして今回の旅行も幕を閉じた。一週間で世界文化遺産を3つも回ったことになる。中国とは凄い国だ。今回特に印象に残ったのは山西などの比較的田舎の地域の人々の素朴さだ。やっぱり北京の人は外国人慣れしているしすれた感じだ。これからは内陸部に積極的に行ってみたいものだ。