99/12/24(金)

香港へひとっ飛び

 今回の旅行は、全部で8泊9日今までになく長い旅行だ。途中香港を拠点に広州は職場の中国人同僚Lさんに案内してもらう予定である。飛行機はJASの関西-香港便を取った。ちなみに帰りはなんと2000年1月1日発である。
 とにもかくにも飛行機が夕方発なのでゆっくりと自宅を出発し、時間もあるので鈍行で京都まで向かった。「関空特急はるかは30番線」という案内に一瞬耳を疑ったが、ありました30番線。しかしすごい数である。


30番線に入線するはるか。しかし、30番線とは

 はるかの自由席はがらがらだった。車掌は2人ずれの女性であったがよく見ると研修中のバッジを胸につけていた。どおりでぎこちない感じな訳である。京都駅で買ったマス寿しを昼食としてほおばりながらくつろいでいると、1時間半あまりで関空に到着した。

 関空は今までも何度か使用したことがある空港なので別段迷うこともなくチェックインした。ちなみに、 JASの国際線はいまだに喫煙席が存在する。今回僕は、いわゆる格安航空券ではなくPEX(正規割引の航空券)だったため事前に席の希望を告げることができたが、もし、格安券等で 遅くチェックインした場合、無理やり喫煙エリアに押し込まれることも考えられるので注意されたし。(思いつくままに他のアジアの航空会社を挙げていくと、日本航空(日本)、中華航空(台湾)、キャセイ航空(香港)、シンガポール航空(シンガポール)は全部かほぼ全ての便で全席禁煙で、一部禁煙じゃないのは日本便が多いようだ…。)


きれいで近代的な関西国際空港の出発フロア

 少し早く着いてしまったようだ。出国手続きを済ませ搭乗口の前でボーとしていると、周りにやってきた一行が広東語で話し始めた。いやはや香港人のにぎやかなことよ…。
 飛行機に乗り込む。何の変哲もないエアバスA300-600Rである。以前に、JASや中華航空で乗ったこともある。

 機内食は以下のとおり。


特筆することはない機内食

 ワインはいかがというので肉に合わせて赤ワインを頼む。酒にあまり強くない僕は一本飲み終えると酔いが回った。

 約4時間の飛行機で香港の空港に到着。もう新空港も3回目なので迷わないと思ったら、ATMの場所がわからない。仕方なくインフォメーションカウンターで尋ねる。次に到着ホール内のエアバスのカウンタに向かいオクトパスカードを買えるかと尋ねると向こうの鉄道カウンターに行ってくれということで、鉄道カウンター(機場快線の)でオクトパスカード(八達通)を買った。支払いにはクレジットカードが使えた。AEL(機場快線)はもちろんエアバスもオクトパスカードが使えるので、仮に香港ドルを全く持っていなくてもクレジットカードのみで街まで出ることができ、そこで両替すればレートもいい。日本の金融産業ももっとがんばってせめて香港程度の便利さにはしていただきたいもの。

 ホテルは、油麻地のYMCA。インターネットのアジアトラベル を介して申し込んだ。事前にカードで支払いを済ませた場合なんと一泊44米ドルだった。基本的にパスポートで確認ということだったのでちょっと不安だったが、何の問題もなくチェックインすることができた。部屋は13階だった。どうやら、少なくともここのホテルには3ランクの部屋があるらしい。最も上のランクだと部屋にドライヤーもあるし、きれいである。真中だとバスタブもあるが、ドライヤーはいちいち借りなくてはならず、また、この前泊った時は冷蔵庫もなかった。ただ、システム上は2種類のランクでしか区別していないようだ。ただ、やっぱり日本人はバスタブがないとなんか物足りないだろうな。今回のはなんとなく最低ランクっぽい。まあ、部屋は必要十分に清潔ではあるが、風呂はシャワーのみであった。冬だけにちょっと寂しい。しかし、冷蔵庫はあった。

 小腹もすいたので街へ繰り出す事にした。ネイザンロード西側のモンコックあたりの下町をうろつき食堂に入った。入るや否やウエイトレスのおばちゃんがフルスピードの広東語でしゃべり始めたので思わず「唔識講廣東話!(広東語話せません。)」と広東語で叫んでしまった。片言の広東語で注文を終えると、おばちゃんがいろいろ広東語で聞いてきた。

「イ尓係唔係日本人呀?(ネイハイムハイヤップンヤンア?:日本人かい?)」
「係呀。我係日本人。(ハイア。ゴーハイヤップンヤン。:はい日本人です。)」
「香港旅行?(ヒョンコンロイハン?)」
「係呀。係呀。(ハイア、ハイア:そうです。そうです。)」
「(笑って)イ尓識講廣東話(ネイセックゴンゴンドンワ。:あなた広東語わかるじゃない。)」
(一同笑い)

 日本人旅行者は珍しくなくても片言の広東語で話してくるのは珍しいのか、それともこんな下町のちっぽけなレストランで食事する日本人旅行者は珍しいのか…。
 最近香港が変わってきたと思うのは、「唔識講廣東話!(広東語話せません。)」というと中国語(北京語)で話し出す人が増えたという事。ここで、係日本人。(ハイヤップンヤン:日本人です。)というと、今度は英語に変わる事が多い。やっぱり香港は中国化が進みつつあるなと思う今日この頃。実際、大陸からの観光客もまま見かけるし、人民元の両替を請け負いますという両替商も数多く見かける。(というか、ほぼ全てかな。)

 ちなみに食べたのは以下のとおり。


名前は忘れた。叉焼という文字が入った麺だったと思うがなかなかおいしかった。

 この後、旺角から油麻地にかけての夜店街女人街でT恤(Tシャツ)を買い、近くのVCDなどを扱う店で、VCDと王菲のDVDを買った。このDVD、半年前に香港に来た際にも買ったのだが、そのうち読めなくなってしまったためにもう一度買いなおしたのだが…。一時期、蒸着膜の質が悪くて読み出し不能になることがあると噂で聞いたが、今度は大丈夫であろうか。


クリスマスイブということで夜遅くまで人でごった返していた。

 ネイザンロードをぶらぶらしているとガシャンという凄い音が聞こえるので振り向くとミニバスに2階建てバスが追突してもめていた。幸い怪我人は居ないようだが。クリスマスイブの喧騒のボルテージをさらに上げていた。


追突したバスともめる人々。意外にも壊れたのは2階建てバスのヘッドライトのレンズの辺り

 風邪を引いて喉も痛かったので、そのまま帰って薬を飲んで寝てしまった。