2004年12月25日 

香港経由で桂林へ

 今回の旅行は直前まで広西に行くか、それとも雲南の南部にするか迷っていた。広西には最初の中国旅行で訪れているが、中途半端にしか見ていない。しかも7年前だ。一方、雲南は去年の冬に訪れているが、南部は訪れたことがなく、また、大理が中途半端に終わったので、もう一度行っていたいと考えていたのだ。で、結局広西に行くことに決めたのだった。
 関空発の香港便を利用するため、前日に車で関空近くのホテルに移動した。そして当日、ANA機は定刻に関空を飛び立った。席はあらかじめ抑えておいた非常口の後ろの席でとても広い。


機内食

 飛行機は定刻よりも若干早く香港に到着した。実はこのまま香港に入境するのではなく、船で深圳へ行くつもりだ。船へのトランジットはE2エリアで出来る。掲示にも船へのトランジットが記入されていてわかりやすい。案内通りにチケット売り場へ向かい、深圳空港にほど近い福永港までのチケットを購入した。
 15時発の船で190HKドルだった。船の出航まで1時間あるが、実はそれほど余裕があるわけではない。もう一度手荷物検査を受けた。爪切りの指摘を受けたが、見せるとOKだった。
 船着き場へのバス乗り場へ向かい、待っていると、バスに乗るように案内を受けた。たしか45分前までには、ここに到着してバスに乗らねば行けないようだ。程なくしてバスは発車。途中高い塀と有刺鉄線に囲まれた道路を走る。不法入境を防ぐためなのだろう。10分ほど走ってフェリーターミナルへ到着した。
 フェリー乗り場はたいしたものは何もない。両替所はあるのだが、恐ろしく悪いレートだ。


悪徳両替店

 例えば香港ドルから人民元に換える場合、なんと1HK$=1人民元でsellとbuy間には11.5%もの差があるのだ。  程なくしてフェリーに乗り込み、出発した。数分ばかり定刻より早いようだ。客はがらがら。日本人をちらほら見かける。ちなみに深圳福永以外にもマカオや深圳蛇口、東莞虎門などいろいろな場所へ船でアクセスできるようだ。正直船賃は割高なのだが、香港への入境手続きも不要だし、到着した港での入境手続きも空いているので、便利だと思う。


深圳福永港行きの高速船

 こうして45分あまりで福永へ到着した。前回失敗しているので早めに並んで入境手続きをするのだが、なぜか、「おまえの姓は2文字か?」などと検査官に聞かれた。こういう経験は初めてだ。しかし、中国語で聞いてくるあたり中国らしいと思う。
 入境手続きを終え、右手に行くと、空港までの無料シャトルバスが停まっていたので乗り込んだ。一部の客を積み残していたので、仮に乗れなかった場合どうなるかは不明だ。ただバス自身は何台もいたのでどうにかなるのかもしれない。


深圳空港

 10分あまりでバスは深圳空港へ到着した。知らない間に正面から向かって左側にターミナルビルが新築されて2つになっていた。新しいビルの正面向かって左側は国際線だ。中国銀行のATMは正面向かって右側のビルの右側にある(以前と同じ場所)。問題なくワールドキャッシュカードが使用できたが、両替所は見あたらなかった。ひょっとすると国際線乗り場の中にはあるのかもしれないが。
 人民元をおろしたあとに適当に選んでチケット売り場へ向かい桂林の便のチケットを購入した。残念ながら満席で20:20の便しか買うことが出来なかった。しかもその便もあと2席しか空きがないとのこと。値段は660元+切り込みになった建設費50元の710元でノーマルのチケットだ。帰りの便もそうだったが、夜遅くの便などを除けば、格安券はあまりないようだった。約4時間の時間があることになる。とりあえず晩飯を食おうと快餐店で夕食をすませることにした。


空港で夕食

 待ちに待って深圳航空の桂林便は定刻通りに離陸した。中国で多いB737だ。離陸して50分あまりで桂林空港に到着。到着ロビーでまだ営業しているカウンターがあったのでそこでホテルを探す。民航大廈が180元とのこと。空港バスの終着点なので改めて移動する必要もないし、面倒なのでここに決めた。クレジットカードも使えるようだ。ただし、街からちょっと外れた何もない場所なので、観光するには便利とは言えないと思う。
 こうして空港バス(20元と高め)でホテルへ移動して一日を終えた。