番外 ストックホルム出張編

 仕事でストックホルムへ2004/9/5-9/8に行きました。初めてのヨーロッパと言うことで思いつくままにいくつか書いてみます。

物価はかなり高い

 ストックホルムはスウェーデンの首都だ。北欧といえばゆりかごから墓場までと福祉大国でもあり、税も高い。ちなみに間接税は25%(食料品は12.5%)。現在の日本の消費税5%なんて言うのは屁でもない。もっともヨーロッパ各国は15-20%は当たり前の感じだが。しかし、この税をさっ引いたとしても物価は高いと思う。たとえば地下鉄やバスの初乗りは30クローネ(約450円)だ。一度チケットを買えば設定された同じエリア内でバスや地下鉄、コミュータートレーンの乗り換えが自由ではあるのだが、安いとはいえない。ここ名古屋なら岐阜まで(30km)行けてしまう運賃だし、東京ならもっと遠くまで行けそうだ。コンビニに売っているようなものも軒並み日本の1.5-2倍だと感じた。おかげで消費意欲がなくなってしまう。日本は主要国と比べても物価が高いと言うが少なくとも旅行をする上ではスウェーデンの方が金がかかりそうな感じであった。
 余談だがストックホルムは中立路線の北欧らしくユーロ統合には参加していない。このため独自の通貨クローネを使い続けている。他の先進国と同様クレジットカードが使えるので、クレジットカードで出来るだけ決済をすませるとよいと思う。また、サービス料が含まれていてチップは基本的に必要ないようだった。

治安はいい

 夜半まで女性一人で歩いていたりするし、早朝に一人マラソンする人も見かける。治安は良好だと感じた。福祉大国だからか、それとも冬冷えるからか路上生活者もほとんど見なかった。

食事はまずまず

 国によって食のレベルは大きく違うと思うが、スウェーデンで食べたものはまずまずだった。そして魚や米もを結構食べるようだった。寿司屋が多く、自分の行動範囲の中でも3カ所見つけた。中華料理屋は1軒しかみなかったし、スウェーデンでは寿司が人気のようだ。ちなみに、私もスウェーデンの寿司を食べてみた。鮭が多いのが特徴か。まあ、味は異国で食べればこの程度かなあというレベルだったが。

交通

 鉄道が結構発達している。ストックホルムは首都とはいうものの北欧で人口密度が低いためか、人口は70万足らずにすぎない。日本で同程度の街というと新潟市か千葉市くらいだろうか。それでもいくつか地下鉄があり、また、コミュータートレーンという列車もある。空港へは専用の特急列車が結んでいて、運賃180クローネ(2400円)で20分程度だったと思う。値段はやはり高いが非常に便利だと思う。

英語

 英語の通用度は非常にいいと思う。英語で意思疎通に困ることはなかった。どう行っていいかわからずガイドブックで調べていたりすると向こうから英語で話しかけられ助けてもらったことも何度かあった。親切な人も多いと思う。

コンサートに行った

 ストックホルムコンサートハウスで開かれたクラシックコンサートへ行った。ここはノーベル賞授与式が行われる事で有名なホールで、ホールへの入り口のところにはノーベルの横顔のレリーフが飾られていた。お題は一つめが盲目のピアニスト梯剛之氏のモーツァルトのPianokonsert nr 23。ストックホルムで日本人ピアニストの曲を聴くことになるとは思わなかった。月並みな感想だが、盲目にして世界の頂点に登り詰めるとは、自分も簡単に”不可能だ”などと言えないなあなどと感じた。
 もう一曲はチャイコフスキーの交響曲第五番。演奏は地元のスウェーデン国立のオーケストラによるものだった。

 
コンサートチケット[左] コンサートプログラム[右]
いろいろなランクの席があったが、上から二つめくらいの席で265クローネ(4000円)だから日本と変わらないか。


ストックホルムの旧市街 GAMLA STAN