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台湾映画「湾生回家」を見てきた


台湾映画「湾生回家」を見てきた。台湾映画だが、音声の7-80%は日本語だ。「湾生」日本が台湾を統治した時代に、台湾で生まれた日本人のことを言う。「回家」とは家にかえるという意味なので、「湾生」が、故郷へ帰るという意味になる。

日本統治時代は、統治者の日本人、統治される台湾人ということになるが、そう簡単に割り切れるものではなく、ともに友情もあったし、日本の敗戦に伴って、台湾を去らざるを得なくなったときに、いかにして台湾に残るかを考えた湾生も居た。彼らに取っては間違いなく故郷は台湾なのだ。

この映画は、台湾映画であり、監督も台湾人。台湾では大ヒットとなったそうで、観客動員数は16万人に達したとか。日本の5分の1に過ぎないことを考えると、かなりのヒットだろう。それにしても、こんな湾生たちに暖かく寄り添う台湾人の人々が本当に印象的だった。

もう一つ驚いたことがある。台湾で生まれ育った湾生たちの戸籍が今でも台湾に残っていることだ。蒋介石時代は反日政策一辺倒だったから、そのような物が残っていなくても不思議ではないと思っていたのだが、しっかり残されているのだ。湾生たちのアイデンティティを示す重要な書類、このシーンにも心を動かされた。

そして、台湾人がどういう思いでこの映画を見たのかとても気になるのだった。

もっと日本でも知ってもらいたい映画だけど、この映画の存在を知る日本人は少ないのではないかと思う。先に書いたとおり、日本語がほとんどなので、現地でDVDなど販売されたら是非購入しようと思っている。

wansei

「湾生回家」の映画パンフレット