Pine64がリリースしたpinetabというのがある。
Linuxベースのタブレットかポータブルなノートが欲しいと思っていた私は、本体だけだと99米ドル。専用キーボード+送料を含めても1万数千円だったこともあって思わず衝動買いした。届いたのは9月初旬だった記憶。
プレインストールされているのはUbuntu touchといっても本家のUbuntuとはかなり違うというか無関係に近い。Arm版であることもあるが、タブレットやスマートフォンに特化したOSだ。
pinetabはEarly Adapter版と名乗っているだけあって、今日現在でもOS(Ubuntu touch)の完成度はかなり低く、マウスがまともに動かないとか、ブラウザがFirefoxもChromiumもないためにGoogleサービスが一切使えないとかいうような有様だ。これには正直がっかりした。
こんな完成度だからか、pinetabを受領してまもなくフォーラムで売りに出されている有様だった(米国の購入者だった)。
このタブレットは複数のOSが使え、microSDにイメージを焼いてSDスロットに差し込むだけで、SDカードから起動する仕様だ。mobian(Mobile Debianの事らしい)が最も完成度が高そうであり、今これをなんとか使えないものか画策している。
Thunderbirdはとりあえず動いている。
Chromiumもpinetab用mobianでは互換性が低いとあるのだが、これも私の使った限りでは問題なく使用できて、Googleアカウントにもログインできた。
問題は日本語入力で、標準はAnthyなのだが、これがどうしても動かない。1度目の変換はでき、2度目の変換キーを押したところで本来なら複数の変換候補が縦に展開されて併記され、選択できるはずだがこれが出来ずに2番目の変換候補で自動確定されてしまう。所詮Anthyなので無理に動かす事はあきらめ、Mozcを入れられないか試してみた。
標準のAnthyはiBus版なので、手順を以下に書くと(スクリーンショットが取れず文字説明のみ)、
aptコマンドでibus-anthyをアンインストールする。aptコマンドでibus-mozcをインストールする。設定-地域と言語で、入力ソースの欄を日本語(Mozc)のみにする。ibus-setupコマンドで、入力メソッドを日本語-Mozcのみにする。
試行錯誤の末におそらくは以上の手順でようやくMozcが使えたので、行けると思うが抜けの設定などがないか自信はない。参考にしたのはMobianではなく、Debian情報の以下のページの情報だ。
しかし、まだ
apt updateを実施するとタイムアウトする(一部のリポジトリのみ?)。
bluetooth機能がOSで認識されておらず有効化出来ない。
など問題は山積だ。安定性にもかけるし、インストールしてもまともに動かないアプリも多い。でもまあ、元のUbuntu touchよりはかなりマシなので、当面mobianで頑張ろうと考えている。
(2020/11/2追記)
pinephoneで試された方がうまく行かないとコメントいただきました。私もいろいろと試行錯誤の上にようやくMozcが動いたので、以下に修正手順を改めて記載しますが、正直、以下手順でうまく行くか自信ないです。あと入力に使用したのはソフトウエアキーボードではなく、pinetab専用純正キーボードです。
- ソフトウェアからAnthyをインストールする。
- aptコマンドでibus-mozcをインストールする。
- 設定-地域と言語で、入力ソースの欄を日本語(Mozc)のみにする。
- ibus-setupコマンドで、入力メソッドを日本語-Mozcのみにする。
- aptコマンドで、ibus-anthyをアンインストールする。
(更に追記)
私の環境では、専用純正キーボードは動作しますが、ソフトウエアキーボードが起動できないことに気が付きました。これは上記設定のためか、それ以外の理由か不明です。
FF外で失礼します。
今日からやっとPinephoneにMobianでmozcを使えます。
そうして、私のブログでガイドを書きましたので、是非お読み下さい
https://www.technicalsuwako.jp/blog/pinephone-fcitx5-mozc-japanese-with-kanji
ありがとうございます。参考にさせていただきます。実は12月15日だったかのイメージを入れているところですが、mozcが動かずもう一回見返しているところです。ibusデーモンが走っていないようです。だめだったら紹介いただいたfcitxも試してみます。新しいイメージはBTは認識するようですが、chromiumがないので困っています。なかなかうまく行きません。