TP-LINKのArcher C9という無線LANルーターを所有している。私の場合ルーターは別にあるので、C9はもっぱら無線LANの親機として使用している。
TP-LINKのルーターにはUSB端子があり、簡易NASとして利用可能だ。NTFSフォーマットにも対応しており、日系企業のルーターより進んでいるが(某国内N社のはなんとFAT32までの対応だった…)、TP-LINKの説明によるとMBRの制限があるという。
以下、TP-LINKのサイトから抜粋
2.(容量)
理論上、容量制限はございませんが、2つの容量制限してしまう要因がございます。
A:現在、GPTパーティションをサポートしておりません。MBRに容量制限があるので、2TBまでの読み込みができます。
B:理論上、多くても8つのパーティションをサポートしています。
8つより多くのパーティションがある場合、最初の8つのパーティションのみ読み込みます。
(ハードディスクドライブ上のパーティション毎の総容量が2TBを超えることが出来ません。USB hubに接続された異なるハードディスクドライブをの場合、理論上最大8×2TBを認識します。)
ここで気になるのが2TBの制限だ。私は4TBを2TB以下のサイズのパーティションに区切って利用できないかを試してみた。結論から行くと、出来た。
まず、原理だが、注意点としては第1パーティションのサイズを2TBより若干小さく設定すること。
MBRの場合、パーティションのエントリ・テーブルでは、パーティションの開始セクタと総セクタ数をそれぞれ4バイトで指定して、その位置とサイズを定める。このため、第2パーティションの開始セクタは最⼤値である「FF FF FF FF」を超えることはできず、第1パーティションの最終セクタは、「FF FF FF FE」、つまりLBA 4,294,967,294以内である必要がある。
HDDの先頭セクタは、LBA 0(そこにMBRがある)であり、通常、第1パーティションの開始セクタはLBA 2048なので、第1パーティションの最⼤可能容量は、4,294,967,295セクタ-2048セクタ=4,294,965,247セクタであり、1セクタが512バイトであれば、4,294,965,247×512バイト=2,199,022,206,464となる。
論より実践。4TBのHDDを用意し、Windows 10でパーティション作成とフォーマットをした。注意点はディスクの管理の選択項目でMBRを選択するとまさに2TBまでのパーティションしか作成できなくなり、残りを配置できなくなるので、GPT(だったと思う)を選択し、第1パーティションサイズは上記の通り、残りは明らかに2TB以下であったので、残り全部を第2パーティションにしてNTFSフォーマットをした。
そして、C9に接続すると下記の通り見事に4TBドライブは2つのパーティションとして、全容量を使えることがわかった。

この情報はYahoo知恵袋でわざわざ匿名で教えていただいた方の情報を元に、試したものです。ありがとうございました。