雲南大理と四川成都へ旅行に行ってきたのだが、帰りはトランジットのために上海に一泊となった。最近上海を最終目的地にする旅行には行かなくなったが、交通が便利でそこそこ気にいっていたホテルがあった。題目に書いた静安賓館だ。
静安賓館は上海の静安寺に位置する。ちょうどヒルトンのすぐ隣のホテルで、地下鉄2号線の駅から歩いて10分位だと思う。地下鉄2号線は虹橋空港や、浦東空港へつながっている(実際は浦東空港まで行くには一度だけ必ず2号線同士を乗り継ぐ必要があるが)し、浦東空港行きの空港2線のバスターミナルも地下鉄駅近くに位置し、浦東空港から直通バスでも容易にアクセス可能だ。
ホテルはいわゆるクラシックホテルで、重要文化財にも指定されているようだ。これまで数回以上利用したことがあると思う。
今回のトラブルとは以下の通り。静安賓館に到着し、インターネットホテル予約サイトである◯HCのバウチャーとパスポートをフロントに提出した。すると、よく確認もせず、まるで私達夫婦を追いやるように、ここではない、上海賓館に行け、すぐ隣だ。お前らの予約違いだと追っ払われた。上海賓館と静安賓館はどうやら同一経営者によるホテルで、何れも一応中国4星ホテルだが、全く趣が異なるホテルだった。このため上海賓館には泊まりたくないので、◯HC緊急サポートに電話して交渉いただくこととした。◯HCがホテルとやり取りした後のオペレーターの回答は
「すぐ隣の同一経営のホテルと言っていますし、上海賓館でいかかでしょうか?」
という回答だった。帰国後に知ったのだが、◯HCで静安賓館と上海賓館は別に扱われており、上海賓館のほうがやや安い料金設定になっていた。
この頼りないオペレーターの回答に
「クラシックホテルで雰囲気が良いから、静安賓館を頼んだのだから、なんとかして欲しい。」
と再度交渉を依頼し、結局は静安賓館に泊まることができた。時間を1時間以上ロスしたために、私は補償を要求し、このため部屋をアップグレードをしたとフロントは言っていたが、実際に部屋に入ってみると今までに泊まったことがある部屋と大きな差は見いだせず、おまけに浴槽が壊れていて一悶着あった。
帰国後◯HCになぜこのようなトラブルが起きたかを問い合わせた。ホテルの言い分は以下の通り。
ホテル側弊社担当者に調査を致しましたところ、静安賓館のシステムに問題があり、ご到着時にご予約の確認が出来なかったため、姉妹ホテルの上海賓館までご予約確認に行って頂くようにお願いをしたとの事でございました。
また、ホテルとしては、別ホテルではございますが、姉妹ホテルのため、両ホテルのシステムは、同じものを使用しているおり、「上海賓館で予約を確認できる」というご案内をしたとのことでございました。
しかし、ホテル側システムの問題が原因で、お客様にこのようなお願いをすることはあってはならないことであり、仮にホテル側システムの問題で予約が確認出来なかったとしても、ホテルスタッフが確認をするべきことでありますので、ホテル側もこの点については反省をしております。
尚、お詫びと致しまして、お部屋をエグゼクティブルームに無料でアップグレードさせていただいた、と報告を受けております。エグゼクティブルームは、元のご予約のお部屋の倍近いご料金のお部屋でございます。
赤字の部分は明らかに真実ではない。静安賓館フロントは上海賓館に泊まれと言ったし、予約違いだ(你们订错了)と私たちにはっきり言い放った。そもそも仲裁いただいた◯HCの緊急時オペレーターも「上海賓館に泊まってほしい」と私に言っている訳で、◯HC内で把握できる状況と併せても彼らが嘘の言い訳をしていることは容易にわかるものだと思う。
静安賓館に◯HCがなめられているのか、日本人がなめられているのかは分からないが、このまま放置すれば新たな被害者が出る気がする。
何れにしても「静安賓館」は全くお勧めできない上海のホテルとなった。