エアコンの施工不良が原因かもしれない不具合に出くわした。大手家電量販店サイトで購入及び9/2に施工したダイキンのエアコンだ。型番を書いてしまうとどこで買ったかわかるので、2019年式の(つまり型遅れの)AN36WAS-Wをベースにした量販店モデルだ。一般向けだとAシリーズに相当する。
3.6KWなので12畳程度向け。取り付けた部屋が軽量鉄骨狭小住宅の最上階の10畳で、3面外窓があるため、これまで10畳向けの2.8KWをつけていたが、最近べらぼうに夏暑いのと、結構冷えるまで時間がかかることや、過去にギリギリの能力のエアコンを付けて失敗したことがあるので、買い替えにあたり少し余裕がある3.6KWを選んだのだった。
症状は2つ
1)設定温度より相当冷えすぎる
例えば29℃に設定し、冷房運転をすると室温26℃を割るくらいにようやくエアコンが停止し、温度下降が止まる。
2)早朝のエアコン認識室温が低い
下図を見てほしい。ダイキンアプリのスクリーンショットだ。

これは2020/9/14の朝6時頃、名古屋市(私の家)に設置されたエアコンの状態をダイキンアプリで見たときの図だ。室外の温度が23℃なのはそんなものだと思うが、室内の温度が22℃。暑いからエアコンを付けて寝た翌朝の状態であり、窓は閉まっている。エアコン設定温度より低くエアコンは途中から停止しているし、実際、上図でも消費電力は0.1KWと出ており、コンプレッサは止まっていることがわかる。なので外気温より室温が低い事、しかも22℃はありえない。この時エアコンとは別の室温計は26℃前後であった記憶だ。差(誤差)が大きすぎる
取り付けて間もないので、メーカ保証の期間ということで早速ダイキンに修理を依頼した。
1)の問題は、設定温度から2℃下がるまでコンプレッサーは動く仕様なので、ひょっとするとその仕様のためかもしれないとのことだったが、続けて2)の問題を説明したところ、外気が流入している可能性があるという結論になった。
疑わしいのは配管周りの工事だという。標準の工事手順では、配管外側の隙間は雨水を遮断するために、外側はパテで隙間を塞ぎ、家の内壁側の隙間は、外気遮断のためにパテで埋めることになっているが、前者はともかく後者は省く取付業者がいる(要するに、手抜き)とのこと。
早速室内機を外して確認すると、ダイキンの修理エンジニアの推測通り、室内側隙間のパテ埋めはされていなかった。室内機向かって右側側面辺りに室温測定センサがあり、私の場合は右側から配管を通したので、非常に近いところに外気が侵入して誤作動していた可能性が高くなった。ダイキンエンジニアにパテ埋めして直してもらったが、既に涼しくなり始めている昨今、これでどこまで改善したかは来夏までわからないかもしれない。でもエンジニアいわく、少なくとも良い方向には行くのではないかと。
エアコンの取付工事で、例えば真空引きをせずに取り付けるなど、手抜きを行う取り付け業者の存在は前から聞いていたが、まさか自分がこのような目に合うとはトホホである。
(2020/9/20追記)
一晩使ってみてエアコンの2つの問題は解決したようだ。厳密に言えば2つ目の問題は、熱帯夜のような状況で、一旦冷えても、外気温に引っ張られて室温高くても運転しないという問題につながるわけで、厳密な確認は来夏だろう。
とは言うものの、ダイキンの修理エンジニアにはいい意味で驚いた。私が2つ目の症状を伝えたところ、外気が入り込んでいる可能性がある。内側のパテ埋めが怪しいと実機確認の前から問題を当てた。よく教育されている印象だった。
(2020/9/21追記)
昨日も問題なし。ダイキンの据付説明書の今回問題となった部分を以下に引用します。実際の設置工事では説明書通りに内側についてはパテ埋めされていないケースが散見されるとか。
ダイキン据付説明書から引用し、該当部分に赤線を引いた。